レター・ヘッド  : 湘南台バプテスト教会

今週のレター・ヘッド2014年11月


 
2014年11月30日(日)  日本バプテスト女性連合--世界伝道(5)--
  牧師 坂元 俊郎

 世界バプテスト祈祷週間の運動は、日本バプテスト女性連合の働きの1つです。今日は女性連合について書いてみましょう。

1)宣教のスピリットの源

 1920年に日本バプテスト婦人会同盟が結成されました。これは日本バプテスト連盟結成以前のことです。世界バプテスト祈祷週間は1931年に開始されました。この祈祷週間は南部バプテスト連盟のロティー・ムーン献金やアニー・アームストロング献金などの国際伝道のスピリットを受け継ぐものでした。 南部バプテスト連盟は19世紀中頃から、男性宣教師の妻または母のみではなく、学校の教師や看護婦など多様な働き人を派遣して来ました。

2)多様な女性の働きを求めて:女性の社会進出を受けて

 1971年の連盟自給化に伴い、73年に日本バプテスト婦人連合を結成しました。04年には日本バプテスト女性連合と名称を変更しました。 これま でのように、牧師の妻や幼稚園の教師のみではなく、 教育主事、 音楽主事、国内外の神学生、 大学の教師、 牧師や宣教師等多様な職域で働く女性たちを支えるようになりました。 その為に世界祈祷献金の推進や国内外の神学生への奨学金制度の拡充、 宣教師の状況や働きの紹介と支援活動、 各教会の女性会の育成、信仰の継承の課題など、多様な働きを継続しています。

3)女性連合の「5つの標語」と現代の課題 

 日本バプテスト女性連合は最初期から5つの標語を掲げて来ました。
2)常に祈る。 神のみ言葉に生きる者は祈りによって道を知ります。
3)すべてを主に捧げる。キリストへの服従を徹底して実践していくこと。
4)主にあって世に仕える 世からの逃避ではなく世と共に、世をキリストで生きる。
5)広く世界の状況を知る。世界的な視野の中で、地域に根ざして生きる。
以上の5項目です。 女性の社会進出や女性の人権が尊重されるようになった日本において、 聖書から、どのようにこれらの課題を聞いて行くのかが問われている現代です。



2014年11月23日(日)  世界祈祷週間献金 -- 世界伝道(4) --
  牧師 坂元 俊郎

 私たちの教会は昨年約150,000円を世界祈祷週間で捧げることができま した。今日は連盟の国外伝道の働きを、一部紹介しましょう。

1)全国諸教会の献金額[2013年度]

 全国には約320教会・伝道所が日本バプテスト連盟にはあります。しかし諸事情により、すべての教会・伝道所が捧げているわけではありません。昨年度は約4000万円が献金されました。この献金はインドネシア伝道、シンガポール伝道、タイ伝道、国際ミッションボランティア派遣協力費、広報活動費、世界バプテスト青年大会参加者支援費、タイ神学校やミャンマーとの交流活動などに使用されました。

2)国外伝道専門委員会議

 連盟には国外伝道専門委員会が置かれ、上記の活動内容や企画が話されます。13年度には、5,7,10,1月の4回行われました。この会議では、宣教師規定、新派遣地、各宣教師の働きの報告、アジア諸連盟との宣教協力、宣教師募集、宣教師家族の状況等、多様な問題が話し合われます。国外伝道室の室長とスタッフが置かれ、委員会議での決定事項は室長とスタッフが実務を担っています。相手国の受け入れ体制、言葉の問題、文化の違い、為替レートの変化等もあり、忍耐が必要な働きでもあります。

3)国際交流

 昨年度は、7月に世界バプテスト青年大会が7月にシンガポールで行わ れました。 この大会に連盟より10名が参加し、 シンガポールの伊藤世里江先生が協力下さいました。10月にはタイバプテスト神学校から3名の学生と1名の先生が来日し、 長崎原爆資料館、被災地の仙台、女性連合の総会と信徒大会に出席しました。 12月にはミャンマーバプテスト連盟200周年記念式典に、常務理事、マウマウタン国分教会牧師(鹿児島)、国外伝道室スタッフが参加しました。連盟はインターナショナルな活動を通して、主の救いが全世界に起こされるようにと働いています。



2014年11月16日(日)  いろいろな国際宣教論 --世界伝道(3)--
  牧師 坂元 俊郎

 11月は世界宣教について祈る時です。今日は特に国外宣教の神学について 書いてみたいと思います。

1)ロマンチックな宣教論?

 現代日本では多くの人々が外国旅行をすることができるようになりました。 美しい景色を見たり、珍しいものを食べたり、自宅に外国の置物などを飾る ことで豊かになったような気持ちになることもあります。このような旅行の ような気持ちで、国外伝道を考えている人もいます。しかしこのような異国 情緒が好きなことでは、宣教の働きを行うことはできません。一般にこのよ うなロマンチックな宣教感覚は、国外の厳しい課題を避けてしまうでしょう。

2)支配論的な国外伝道論?

 戦後のわたしたちは経済大国の自信と力を持っていると考えるようになり ました。アジアの他の地域よりも優れた国だと思い、強いプライドを持つよ うになりました。この様な視点から国外宣教を考える人もいます。強い国が 弱い国を助ける、豊かな国になったら弱い国を助けて上げるのが国外宣教と 言った感覚で国外宣教を考えるのです。経済的にも優位であるという自信か から、あたかも支配者のように、相手国で振る舞ってしまうのです。この様な 宣教論は支配的な宣教論であり、本当の宣教論とは言えないでしょう。

3)神の創造や神の先行的な助けに共に与る宣教

 国外宣教は相手国の文化やこれまでの伝道の働きに、神の深い計画があり、 それを尊重するところから始まるのです。宣教師はその国の歴史に仕えるこ とから始まるのではないでしょうか。タイでの宣教師として学びや伝道の中 で、仏教文化や国王に対する尊敬の念は大変深いでしたが、これはタイ独特 の文化や習慣であり、大切にされるべきことを学びました。仏教文化に丁寧 に学び仕えることから、始めたいと思わされました。聖書の物語の多くは諸 国の文化や首長や宗教や文化の中で、宣教について考えて来たのです。多元 的な世界が展開するアジアの中で、相手を認めつつ、宣教をするのです。



2014年11月9日(日)  アジアへの宣教 -- 世界伝道(2) --
  牧師 坂元 俊郎

 毎年11月に世界伝道を覚えて、女性会を中心にアピールを行っています。今日はアジア諸国への伝道について書いてみましょう。

1)東アジアへの伝道への熱意

 私は4年間タイへ宣教師として派遣されました。この4年間の中で様々な体 験をすることが出来ました。まずバンコクのタイ語学校でタイ文字やタイ語 を学びました。この学校には中国、香港、韓国、シンガポール、アメリカ等 多くの国から派遣された宣教師たちと一緒に学びを行いました。彼らは神学 校で教える人、音楽でタイの教会に仕える人、牧師として働く人など多様な 人々がいました。国外宣教に関心を寄せている広がりに感動しました。

2)タイバプテスト神学校との交流

 タイバプテスト神学校でも様々な経験をしました。一番記憶に残ることは タイバプテスト神学校の先生たちが、必ず毎朝祈って下さっていることでし た。やがてそれは実を結び、西南学院神学部との交流、連盟総会への神学生 と先生の参加と紹介、震災支援のために仙台や福島への訪問などへとつなが って行きました。チャイワット校長先生は、長く神学校の働きを忍耐強く果 たして下さっています。私たちの教会も人と社会に対して、忍耐深く働くこ とによって、豊かな神様のビジョンを果たして行きたいといつも思います。

3)宣教の広がりに感謝しつつ

 日本バプテスト連盟は、ブラジル、インドネシア、タイ、シンガポール、 中国に宣教師を派遣して来ました。今年度からはカンボジアへも宣教師を派 遣しています。他に在米日本人教会との交流、アメリカCBFと韓国からの 宣教師を受け入れています。医療、経済、文化、教育、産業、言語、環境、 農業等あらゆる面でグローバル化が進み、様々な課題も起こっています。こ のような時代の中で、教会や宣教を広い視野の中で考え、諸課題とキリスト 教信仰を結びつけながら、宣教していく人材が求められているように思います。私たちも次世代の若者の中から宣教師が生まれるように祈りましょう。



2014年11月2日(日)  広く世界に目を向ける -- 世界伝道(1) --
  牧師 坂元 俊郎

 11月は世界伝道について覚える季節です。地域に密着した伝道について考えると共に、世界に目を向ける信仰を与えられたいものです。

1)信仰の切り口の角度を変えてみる

  私たちの信仰生活は、現実に密着したものです。私たちの職場、私たちの家族、私たちの地域社会、私たちの子どもの教育や経済などに限定されたものです。これらは現場から自分の信仰を考える素晴らしい視点です。 しかし少し視点を変えて、別の角度から信仰について考えてみることが、世界祈祷週間には求められているように思います。アジアの中での私たちの経済や生活や暮らし、そして信仰について再考してみるのが、この時期なのです。

2)国際的な視点を持つ聖書

  聖書物語はその多くがユダヤ民族を中心にしつつ、多様な国外との接触の 物語です。アブラハムは幾つかの国を旅し、ヨセフはエジプトへ下り、モー セの出エジプトは、まさに外国エジプトでの困窮の体験でした。バビロン捕 囚は強制移住の中での戦いの物語です。パウロは諸国を回ってキリストを伝 える働きを行い、国外での宣教の中でキリストについて語って行きました。 このように聖書は多様な国々に住む人々の中で、信仰とは何かを検証してき た書物なのです。この視点から我々の信仰を問いなおすのは大切なことです。

3)アジアを覚える

 私たちの信仰を国際関係の中で理解することは聖書的と言えます。特に私 たちの身近な地域であるアジアの諸国との関係の中で、私たちの信仰を再考 してみることは大切です。東アジアの国々の実情を知り、我々に何ができる かを考え実践していくことは、使徒言行録などの現代版と言うことができる でしょう。また直接外国に行くことは出来なくとも、宣教師の働きや女性連 合の働きに寄与して行くことは大切な視点です。例えば女性連合の働きを知 る、世界宣教に携わった方々を招く、日本にいる外国籍の方々の現状を知る等 色々な活動ができるのではないでしょうか。課題は教会を豊かにします。